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量子競争マップ入口 · 図版集 · 更新 2026.09.26

論理量子ビット競争を、図で完全に理解する。数ではなく、段で見る。9 社の現在地を 1 枚で。

投資助言ではありません · 2026.09.25 時点▶ 22 分の動画版続編:各社の登り方と技術的な詰まり →

まず 4 つだけ

量子ビットは壊れやすい。束ねて直す。『捨てる』と『直す』は別物。だから段で見る。

総覧サイト見立て

しきい値を越えたのは Google・QuEra・USTC。論理演算まで来たのは Quantinuum・QuEra。大きな数の多くは 1 段目。

  1. 読み方
  2. ①横 1 行 = 1 社。左端に『ひとことで』
  3. ②左から右へ 0→5 段。色が塗られた所まで実機で示した
  4. ③斜線は『一部だけ』。右の 2 列は次の目標と株

つまり色が右まで伸びているほど先頭。5 段目まで塗れた会社は、まだない。

論理量子ビット
壊れやすい物理量子ビットを何個も束ねて作る、壊れにくい 1 個の量子ビット
しきい値越え
束を大きくするほど論理エラーが減る状態。ここを越えて初めて『大きくすれば良くなる』
Λ(ラムダ)
束(符号)を 1 段大きくしたとき、エラーが何分の 1 になるか。2 なら半分
d(符号距離)
束の大きさ。d=3→5→7 と大きくするほど、多くのエラーを直せる
事後選択
エラーが見つかった回の結果を捨て、残りだけ使うこと。数を大きく見せやすい

見出しの分解サイト見立て

同じ『論理○個』でも、5 つの質問で段が決まる。

  1. 読み方
  2. ①1 行 = 実際のニュース 1 本
  3. ②Q1〜Q5 に ✓ が並ぶほど、質の高い成果
  4. ③右端が、その成果の段

つまりIBM 70・Infleqtion 30 は Q1・Q2 が ✗ = 結果を捨てる『検出』の段。数は大きいが段は低い。

事後選択
エラーが見つかった回の結果を捨て、残りだけ使うこと。数を大きく見せやすい
リアルタイム復号
エラーの場所を計算しながら、その場で推理して直すこと
Clifford / T
論理演算の種類。Clifford だけでは万能にならず、T(マジックステート)が要る

数と段サイト見立て

見出しの数が大きいほど、段は低い。数と段は別の軸。

  1. 読み方
  2. ①横 = ニュースの『論理○個』の数(右ほど大きい)
  3. ②縦 = はしごの段(上ほど質が高い)
  4. ③点 1 つ = 実験 1 つ
見出しの大きな数 = 1 段目(検出)数は小さいが段は高い0 物理1 検出2 訂正が効く3 論理演算4 万能5 実用110100見出しの論理量子ビット数(対数)→QNT 検出 94IBM 論理 70Infleqtion 論理 30MS+Atom 論理 24Pasqal 論理 2QNT Helix 2Google d=7 1 個USTC d=7 1 個

つまり右下(数が大きく段が低い)と左上(数が小さく段が高い)に分かれる。数だけ見ると逆に読んでしまう。

6 段の定義サイト見立て

論理量子ビットには 6 段ある。5 段目(実用)には、まだ誰もいない。

  1. 読み方
  2. ①下から上へ、0 段 → 5 段
  3. ②○ はできること、『まだ』はできないこと
  4. ③右端の黒いタグが、いまその段にいる会社

つまり1 段目(捨てる)と 2 段目(直せる)の間に大きな壁がある。5 段目にはまだ誰もいない。

マジックステート
万能な計算に必要な特別な状態。作るのが難しく、工場のように量産する
ブレークイーブン
論理量子ビットが、物理量子ビットと同じくらいもつ状態。訂正の入口

Clifford と Tサイト見立て

論理 Clifford だけでは、普通のコンピュータでまねできる。T ゲートが入って初めて万能になる。

  1. 読み方
  2. ①左 = Clifford(H・S・CNOT)。誤り訂正と相性がよく作りやすい
  3. ②中 = T ゲート。質の悪い『魔法の状態』を工場で磨いて 1 個作る
  4. ③右 = 各社がどこまで来たか

つまり3 段目(Clifford まで)と 4 段目(T まで)の間が、実用への最大の関門。実用計算の時間の多くは T の供給量で決まる。

Clifford / T
論理演算の種類。Clifford だけでは万能にならず、T(マジックステート)が要る
マジックステート
万能な計算に必要な特別な状態。作るのが難しく、工場のように量産する
T 工場
マジックステートを量産する仕組み。生産量が計算の速さを決める

IonQ 分解図サイト見立て

IonQ は方式転換の途中。いまの実証は旧世代 Tempo、2027 年からは Superion で測り直し。

  1. 読み方
  2. ①上 = 世代の流れ。Tempo(いま)→ Walking Cat(設計書)→ Superion(新しい機械)
  3. ②左下 = 強み、中下 = Tempo での実験
  4. ③右下 = 足りない所と、Superion で見る証拠

つまりゲートの制御方式がレーザーからチップ上の電子制御(EQC)に変わる。Tempo の成績は Superion の成績をそのまま示さないので、2027 年以降は新しい機械で段を測り直す。

Tempo
IonQ の現行の商用機(バリウムイオン、ゲートはレーザーで制御)。2026.09 の訂正実験はこの世代
Walking Cat
IonQ が 2026.04 に出した誤り耐性機の設計書。論理層を『メモリー・魔法工場・キャット工場・ベル工場』に分け、イオンを歩かせてつなぐ
Superion
IonQ の新しい製品ライン(2026.09 発表)。Oxford Ionics の電子制御チップを SkyWater の工場で作る。256 は 2027 年納入、次は 1 万
EQC
Electronic Qubit Control。レーザーの代わりにチップ上の電極と電波で量子ビットを操作する(Oxford Ionics の技術)
qLDPC
少ない物理量子ビットで論理量子ビットを作れる符号。IBM・IonQ が採用
ブレークイーブン
論理量子ビットが、物理量子ビットと同じくらいもつ状態。訂正の入口

目標レース公式目標

2027 年に 3 社の山場。2030 年の IonQ 8 万は桁が違う。

  1. 読み方
  2. ①横 1 行 = 1 社。左の色つき数字が『いまの段』
  3. ②枠の数字 = その年の論理量子ビットの公式目標
  4. ③緑の帯 = 最初のゴール(論理 100・10⁻⁶)を争う 2027〜2028 年

数字は論理量子ビットの公式目標。会社ごとに定義とエラー率が違う。すべて未達成。

つまりいまの段が低いのに目標が大きい会社ほど、実行リスクが大きい。目標の数は会社ごとに定義が違う。

ゴールと物差しサイト見立て

最初のゴールは論理 100・10⁻⁶。最後の物差しは、答えが出るまでの時間。

  1. 読み方
  2. ①左 = 業界の最初のゴール
  3. ②中 = 『エラー 100 万回に 1 回』でも 100 万回動かすと 37% しか完走しない
  4. ③右 = 最後の物差しと、暗号の見積もりの変化

つまりゴールは数ではなく『時間内に正しく答えが出るか』。暗号を解く見積もりは 6 年で 20 分の 1 以下に下がった。

10⁻⁶
100 万回に 1 回のエラー。実用の最初の目安
T 工場
マジックステートを量産する仕組み。生産量が計算の速さを決める

株の地図サイト見立て

量子株は 6 グループ。専業ほど、量子の成否が株価に直結する。

  1. 読み方
  2. ①左上 = 量子だけの会社(上場)
  3. ②右上 = 量子は一部の大手
  4. ③左下 = 未上場(個人は買えない)

つまり同じ『量子株』でも、左上ほど量子のニュースで株価が大きく動く。

売上の何倍かサイト見立て

時価総額は年売上の約 30〜540 倍。完成後の価値を先取りしている。

  1. 読み方
  2. ①白丸 = 年の売上、塗りの丸 = 時価総額(会社の値段)
  3. ②横軸は 10 倍ごとの目盛り。線が長いほど差が大きい
  4. ③右端 = 値段が売上の何倍か
100 万$1,000 万$1 億$10 億$100 億$1,000 億$×何倍IQMIQMX×29IonQIONQ×36InfleqtionINFQ×67PasqalPSQL×145RigettiRGTI×275XanaduXNDU×383QuantinuumQNT×433D-WaveQBTS×542合計 vs 2035 市場● 上場専業の時価総額 合計 約 500 億$▭ マッキンゼー:2035 年の量子コンピュータ市場 430〜710 億$

年売上(見通し/直近を年換算)IonQ の SkyWater を除いた売上時価総額(2026.09 中旬)倍率はサイトの概算。株価は日々動く

つまりどの会社も値段が売上の数十〜数百倍。今の売上ではなく、将来の完成に値段がついている。

4 つの物差し確認済み

株数は 1 年で 3〜7 割増。売上の中身・政府・値動きも一緒に見る。

  1. 読み方
  2. ①A 株の数が増えると 1 株の取り分が薄まる
  3. ②B 売上に量子以外(買収した工場)が混ざる
  4. ③C・D 政府の選定とニュースで株価が大きく動く

つまり技術の段と一緒に、この 4 つを見る。1 年の騰落は主要 4 銘柄とも −36〜−57%。

希薄化
株の数が増え、1 株あたりの取り分が薄まること
CHIPS
米商務省の半導体・先端技術への出資。量子 9 社に約 20 億ドル(意向表明)
DARPA QBI
米国防総省の研究機関の計画。2033 年までに実用機ができるかを会社ごとに検証

チェックと暦サイト見立て

次の山場は 2026.11 の IBM Kookaburra。2027 年に Sol・Magne・Superion。

  1. 読み方
  2. ①上 = 技術・事業・赤信号のチェック
  3. ②下 = 年表。点が線に近いほど近い予定
  4. ③『いま』から右へ読む

つまり次の答え合わせは 2026 年 11 月の IBM、2027 年に 3 社が重なる。

AI と量子サイト見立て

AI が候補を出し、量子が確かめ、現実で試す。3 つは別の段階。

  1. 読み方
  2. ①左上から時計回りに 1 周
  3. ②真ん中 = 量子の役割
  4. ③右 = 量子にできないこと/AI がすでに助けていること

つまり量子は AI を直接速くする装置ではない。AI の出した候補を、自然の法則で確かめる装置。

動画版 · 22:01

同じ内容を、22 分の絵本で。

YouTube で見る ↗ミライマネー研究所 · ナレーション:VOICEVOX:No.7

  1. 0:00オープニング図 ↑
  2. 0:45なぜ世界は競争しているのか
  3. 1:26量子ビットはシャボン玉
  4. 2:14論理量子ビットとしきい値図 ↑
  5. 3:34誤り訂正の設計図
  6. 5:086つの方式
  7. 6:21どうやって大きくするか
  8. 7:10品質のはしご図 ↑
  9. 8:11超伝導:Google と IBM図 ↑
  10. 9:30Quantinuum(QNT)図 ↑
  11. 10:45QuEra と中性原子図 ↑
  12. 11:54チェックポイント:IonQ図 ↑
  13. 13:22はしごに並べる+目標レース図 ↑
  14. 15:08本当の物差し図 ↑
  15. 16:03投資家の地図図 ↑
  16. 17:03量子株の数字の読み方図 ↑
  17. 18:27チェックリストと注目カレンダー図 ↑
  18. 20:05AIと量子の合流図 ↑
  19. 21:06まとめ図 ↑

—主張の境界

確認済み・公式目標・見立て・未確認を分けている。

確認済み
論文・発表にある実機結果、決算と上場の事実。
公式目標
2026〜2033 の各社ロードマップ。未達成で、定義とエラー率は会社ごとに違う。
サイト見立て
6 段のはしごと段の割り当て、売上倍率の概算(年換算・為替は目安)。1 本の論文で入れ替わる。
未確認
時価総額の合計、DARPA Stage C の時期。